こっしーがイケメンに見える病と、体型だけが残念な男
THE CIRCUS! EPISODE FINALを見てきた話
そこそこベテランジャニーズであるA.B.C-Zおよびふぉ~ゆ~から見ても先輩に当たるベテランジャニーズ・屋良朝幸氏主演の『オリジナルミュージカル THE CIRCUS!』をエピソードFINAL、完結編にして初めて観劇した。
しかも東京での千秋楽公演。
何故今さら『THE CIRCUS!』を観ようと思ったのかといえば、こっしーこと越岡裕貴氏が出演するからである。
ジャニオタ的には、ふぉ~ゆ~外で観るこっしーの姿も新鮮だったし、最近気になっていた寺西くんも観られたし、何より屋良くんが良かった。
個人的には、学生時代に一時期ハマって何度かライブにも行っていたダンスパフォーマンスグループ『PaniCrew』のメインボーカル・植木豪氏の姿が見られたのも嬉しかった。
初めて観るのがいきなりFINALで大丈夫かな…という心配もあったが、エピソード0~2までのあらすじをざっくりまとめた動画が公式サイトにアップされていたり劇場ロビー内でも見られたりして、一見さんにかなり気を使ってくれていたし、そもそも複雑なストーリーを追う類の話ではなく、ステージ上で披露されるダンスやアクロバット、アクション、そして歌を楽しむための舞台(だと思う)なので全然問題無く楽しめた。
むしろ、設定の大味なところとかサーシャの死に際の投げっぱなしお母さん発言とか、ストーリー上「そこどうなってんのよ」って部分がいくつかあったが、パフォーマンスの素晴らしさによってそんな瑣末なことが気にならなくなったほどだ。
中でも圧巻だったのは、殺陣とダンスが融合したアクションシーンだ。
迫力ある殺陣をウリにする舞台、華やかなダンスを評価される舞台は多くあるけれど、バトルをダンスで表現するというのは表現として素晴らしいと思う。
わたしはこの手法を『THE CIRCUS!』、そして『魔法☆男子チェリーズ』でしか見たことはないが、昔観た殺陣とダンスシーンを20分くらい延々見せつける舞台にも見習ってほしいと思った。もう活動してない劇団だけど。
あと、ミュージカルなので当然歌もよかった。特に女性陣は、皆歌が上手くて声もきれいで大変聞き応えがありました。
こっしーがイケメンに見える
こっしーといえば、ふぉ〜ゆ〜の塩顔担当でハゲのサラブレッド、何かとdisられがちなアリ岡ナシ岡ディスられ岡である。
そして、ふぉ~ゆ~自体グレーゾーンジャニーズであり、決して正統派イケメンではないはずだ。
そんなこっしー、カルロス・レイエスというキャラクターの力なのか、越岡裕貴本人の魅力なのか分からないが、めっちゃイケメンだった。
まず、身長が高くてすらっとしているので舞台で映える。個人的にはもうちょっと体に厚みがあってもいいと思うが、手足が長くて遠目からはかっこよく見える。
そして、高めで優しげな声のトーンが、知的な優男という役柄に合っている。
ラジオなどで聴いていると、たまに辰巳くんにモノマネされたり、どちらかというとイジられることが多いのだが、若干力の抜けた感じの声がカルロスの雰囲気に合っていて、とてもよかった。
さらに言うと、衣装がいい。
ていうか、白衣がいい。
わたしは取り立てて白衣に思い入れはないし、理系男子萌えみたいな属性も特にないのだが、こっしーの白衣はよかった。
特に、白衣を着てコーヒー飲んでるところは控えめに言っても最高だった。
何がそんなに心の琴線にふれたのか自分でもさっぱり分からないが、とにかくよかった。こっしー+白衣+コーヒー。
しかし、よく自分に毒入りコーヒー飲ませようとしたマヤとお付き合いしようと思えたな、カルロス。あんたすごいよ。
屋良朝幸という男
わたしは屋良くんがJr.として最も輝いていたであろう10~20代の頃の屋良くんをまったく知らない。
A.B.C-Zの『Fly a flag』の振付をしたとか、とにかくダンスがめっちゃ上手いとか、言葉での情報は知っていたものの、映像としての屋良くんを把握していなかったのだが、いや、すごいですね。
まず、ダンスをはじめ、動きのキレがすごい。
ダンスやアクロバットは繊細かつ大胆に、アクションは力強く、芸達者な役者さんが多数出演する中でも一際目立つ存在だった。まさに主役力。
そして声。よく通り、高すぎず低すぎず、ハキハキと滑舌もよく、いかにも舞台の主役って感じの声だと思う。歌も上手いし。まさに主役力。
あと顔ね。何年か前に少クラで見た時は明るめの茶髪に極細&超アーチの眉、わりと体にフィットする細身のパンツに長めのストールというファッションで、どことなくオネエのメイクアップアーティストみたいな雰囲気だったが、今は普通にかっこいい。服装は体にフィットしてたけど(舞台の衣装)、髪色は落ち着いてたし、眉毛はそこまでアーチじゃないし。
そんな圧倒的主役力の屋良くんだが、ひとつだけ欠点がある。
それは、体型が残念ということだ。
『THE CIRCUS!』出演の皆さん、男性陣は身長高めな人が多いため、屋良くんが入るとその身長の低さが際立つ。
しかも、顔の大きさは他の人より明らかに大きい。植木さんとはいい勝負だけど、まぁ植木さんの方が背が高いしね…
女優さんは、メインキャストのナディア役・田野さんもサラ役・菜々香さんもわりと小柄なため屋良くんと並んでもさほど違和感はなく、サーシャ役・壮一帆さんは姉御的なキャラなので多少身長で負けていてもオッケーだと思うが、問題はマヤ役の奥村さんである。
マヤの方が身長が高くて小顔なことをごまかすためか、ケントとマヤの二人が接近する場面はケントが舞台の内側に立ったりマヤが項垂れていたりと、遠近法やら姿勢やらを駆使して身長差を目立たなくする努力が感じられた。
屋良くんの身長がせめてあと5cm高かったら、かなりいろいろ変わっていたんじゃないだろうか。
もしかしたら、ジャニーズの勢力図が変わっていたかもしれないし、屋良くんもどこかのグループに入ってデビューしていたかもしれない。
いや、でもグループの中にいると周囲に合わせて踊ることが多いだろうからずば抜けたダンススキルを発揮する場面も少ないだろうし、舞台で輝くこの才能を生かす機会も少なかったかもしれないから、きっと今のかたちが正解なんだろう。
そうは思うんだけどさ…やっぱりちょっと惜しいんだよなぁ…
せめて、もうちょっとだけ小顔だったらかなり印象変わると思うんだよね…
実力は申し分ないし、顔はかっこいいのに、ほんとに体型だけが残念すぎる。
ニワカ野郎が余計なこと言ってるんじゃねえよ!と長年屋良くんを応援しているファンの方に怒られてしまいそうだが、屋良くんを見てると、少クラでふみきゅんが少クラで若い(そしてスタイルのいい)Jr.に囲まれた時のようないたたまれなさを感じて、何か他人事とは思えないんだよね…