はじめての遠征
『遠征』とは
えん‐せい【遠征】
①遠くに出かけること。遠行。特に、遠くに征伐に行くこと。
②試合・調査・探検などの目的で遠くに行くこと。「ヒマラヤ―」
(広辞苑より)
『遠征』の意味を調べたとき、「十字軍の遠征」か「ヒマラヤ遠征」か、といった具合にわりと壮大なイメージの例文をよく見かける。
あと、職場のパートさんの息子さんが少年野球をやっているそうで
「息子の野球の遠征で、土曜は朝5時起きで栃木まで、日曜は千葉まで車を走らせた」
みたいな話を聞く。
遠征とは、本来そのように身を削って行われる苦行である。
そんなわけで、わたしもこの夏初めての遠征を体験した。
そう、好きなアイドルのコンサートや舞台等を地元以外の地方で観覧するアレだ。
えびファン歴、すなわちジャニオタ歴も4年になるし、そろそろいい頃合でしょう。
遠征したくなったきっかけ
これまでコンサートは基本的に地元から一番近い会場を選んできたし、それで第一希望に外れたこともないし、特に遠方に行きたいと思うことはなかった。
そんなわたしがポリシーを変えざるを得ない出来事が起こったのが昨年のこと。
それは、ふぉ~ゆ~主演のエンターテイメントショウ『ENTA!』。
東京公演は日程が合わなかったため申し込まなかったのだが、後に発表された日替わりゲストを見ていたら猛烈に名古屋公演に行きたくなったのだ。
名古屋公演なら日程も都合が付けられるし、その時点では一般のプレイガイドでチケットも取れそうだった。
しかし、いざロッピーの前に立った時、本当に名古屋公演のチケットを取ってしまっていいのだろうか…?とためらいが生じてしまった。
「A.B.C-Zでもしたことのない遠征をふぉ~ゆ~にするのか? 先にA.B.C-Zでするべきじゃないのか?」
と。
初めてジャニーズにハマったのはA.B.C-Zで初めてアイドルのファンクラブに入ったのもA.B.C-Zならば、初めての遠征もA.B.C-Zにささげるべきではないのか、と。
今にして思うと別にふぉ~ゆ~で遠征してもいいじゃんって感じなのだが、その時はそういうテンションだったのだ。酔っていたわけでもないし、ヤバいクスリをキメていたわけでもないので安心してください。
そんなわけで、わたしはふぉ~ゆ~での遠征を一端ストップして、近いうちにA.B.C-Zで遠征することを決めたのだった。
妹にそんな決意を話したら
「ここまでえびに操を立てたファンがいることをメンバーに教えてあげたい」
と言われた。その旨ファンレターに書いてアピールすればいいんですかね?
ちなみに、わたしが見たかった『ENTA!』名古屋公演ゲストは『ゴゴスマ』MCでおなじみのCBCテレビ・石井アナウンサーです。
2019A.B.C-Zコンサートの発表が遅すぎて遠征したかったことを忘れかける
ということで初遠征はA.B.C-Zの2019年コンサートツアーと決定した。あとは会場(というか地域)を選んで当選を祈るのみ。まあ、えびで外れることはないだろう。
なんて思っていたらコンサートツアー開催のお知らせが全然来なくて、SNS上では「えびコンのお知らせが来ない大喜利』が開催され、わたしも5月が終わる頃にはもう今年は遠征どころかコンサート自体に行けないんじゃないかと思い始め、
「今年はABC座が2ヶ月のロングラン公演になるためコンサートはお休みする」
「冬の曲も増えてきたし今年の横アリ追加公演もよかったから、今年のコンサートは冬に開催する」
などのいろいろ妄想して心を整えていた。
6月ギリギリ上旬にようやくコンサートツアー決定&申込受付開始のお知らせメールが届いた時は本当に安心した。ヤングコミュニケーションがえびに見切りをつけたんじゃなくてよかった…
正直、開催のお知らせをあまりにも待ちすぎて遠征しようと思っていたことを忘れかけていて、幕張開催日の8月15日・16日の都合が悪く(うち1日はトラジャのサマパラを取っていた)、うわーん今年コンサートいけないよー!とアワアワしかけたところ、
「今年遠征するって言ってなかった?」
という妹のツッコミにより、冷静になることができた。
場所は多少悩んだものの、愛知公演にした。
親戚や友達がいるわけではないし住んだこともないし特別思い出があるわけでもないが、A.B.C-Zとふぉ~ゆ~がレギュラー番組を持っている土地だし、もしかしたら『デルサタ』の取材が入って濱口さんのサプライズ企画とかあるかも!という下心から愛知公演を選んだが、結論から言うと特にそういった催しはなかった。
コンサートが土曜日だったら前乗りして当日朝に『デルサタ』を見たり、コンサート後に一泊して夜に現地で『ぴたラジ!』を聴いたりしたいところだが、残念ながらえびコンは安定の平日開催だった。残念。
無事、第一希望で当選。
そして、第一希望である愛知県・名古屋国際会議場センチュリーホール公演に当選した。
今までえび関連で第一希望以外に当選したことがないので『えびコンは当たるものだ』と思っているのだが、SNS等を見ると「幕張外れた」と言っている人をちらほら見かけたので、もしかしたら名古屋にしたのはいい選択だったのかもしれない。または、人生の運をA.B.C-Zのコンサートチケットに使い果たしているの可能性がある。
あるいは、
「この人、第二希望の幕張も第三希望の静岡(オーラス)も明らかに無理めだから、第一希望で当選させてあげよう…」
とコンサート事務局が気を使ってくれたのだろうか。
そうだとしたら、ありがとうコンサート事務局の人。
しかし、えびコンに当選したことにより頭の中がA.B.C-Z一色になり、トラジャサマパラが完全に頭から抜けてしまい、ノエルくん用の『パン焼いて』うちわを作ることもファンコールを覚えていくこともすっかり忘れてしまったのは予想外だった。
A.B.C-Zをきっかけにふぉ~ゆ~、Travis Japan、そしてジャニーズJr.全般へと手を広げてきたが、そんな中でもやはりA.B.C-Zはわたしにとって特別な存在であると再認識できただけでも、今年のコンサート及び遠征には価値があったと思っている。
遠征未経験のジャニオタの皆さん、自担への愛を改めて感じることができるのでオススメですよ。
遠征の日程について
8月19日18時開演のコンサートなので、それだけなら新幹線往復で日帰りできる。
しかし、せっかく遠征するなら現地のおいしいものを食べたり観光したりしたい。名古屋に行くならやっぱりモーニングを楽しみたい。喫茶店行きたい。
そんなわけで、19日~20日の1泊2日の旅とすることとした。
19日の午前中に名古屋入りしたので2回モーニングを楽しめたし、夜にひつまぶしを食べたし、スガキヤラーメンも食べたし、イケメンゴリラにも会えたし、概ね満足できた。
ただ、月曜は休園・休館の観光施設が多いためコンサート前の日中でフルに観光を楽しむ感じではなかったのと、現地で『デルサタ』を視聴したいファンに考慮して、是非次回のえびコン愛知公演は金曜か土曜開催にしてほしい。
遠征の荷物について
わたしは友人と旅行に行くと十中八九
「え? 荷物それだけ?」
と言われる程度に荷物が少ない。1~2泊くらいなら大きめのトートバックで足りるくらいだし、友人の海外での結婚式に参加したときもスーツケース30Lくらいのサイズだった気がする。
別に旅慣れているわけではなく、ひたすら持っていくものを減らすからだ。
ポイントとしては、何かあったら現地で購入するつもりで荷物を最低限に減らし、お財布に現金以外にクレジットカードを入れるのを忘れないこと。基本、お金で解決したいタイプです。
今回の遠征でも、必要なものは持ちつつなるべく最低限になるよう荷物を減らしたが、ペンライト、Tシャツ、うちわ1~2枚は購入するので荷物が増えるし、万が一ペンライトが売り切れてペンライト芸に参加できないということが起こらないように過去のペンライトひとつを持参しておきたいので、普段の旅行よりは大きめのバッグにしようと大きめのリュックサックを準備した。
しかし、グッズ購入の際に意外と嵩張るかも…とヒヨって、シャツを買わずにトートバッグを購入してしまったのは、選択ミスだった。
いや、バッグを買ったのは後悔してないけど、シャツくらいそんなに荷物にならないんだし買っておけばよかったなあと思って。
襟付きなのがいいですよね、ゼファーシャツ。Tシャツだと風が強い日なんかは首元が心許ないけど、襟があれば安心ですもんね。
そんなわけで、旅行では荷物を持たない・増やさないを心掛けているが、遠征に関しては
「多少荷物が増えようが、グッズは一期一会なので欲しいものを買う」
とポリシーを曲げようと思う。
こうして失敗を繰り返し、オタクは成長していくのだろう。
コンサートについて
コンサートそのものについては、他の人が素晴らしいレポートを書いている方がたくさんいらっしゃると思うので詳細については省略する。
とりあえず、CDで聴いた時にはそこまで強い印象ではなかった『Welcome To The Night』がめっちゃかっこよくて、このパフォーマンス力の高さを世間の皆さんが知らないのがもったいないと切に感じた次第。
あと、愛知公演では『へそのお』とっつーアレンジバージョンが披露されたのだが、『へそのお』はわたしが初めて参戦したSLTコンで塚ちゃんがソロコーナーで歌っていた思い出深い曲なので嬉しかった。
CDの時点で一番好きな曲だった『Man and Woman』も盛り上がる&カオスな感じに演出されていて、とてもえびらしかった。ふみぽよ、かわいいと思うよ、うん。
あの時の塚ちゃんは観客を混乱の渦に引き込むだけ引き込み、客席に戸惑いを残したまま自分は30回連続バク転で颯爽と立ち去ったが、今回はバク転で立ち去ることが出来ず、とっつーや他メンバーたちにつっこまれていてかわいかった。
名古屋はアンコール1回で、アンコール2回めの声出し中に終演のアナウンスが流れて、そこで諦めて席を立つ人も多かった(わたしもそこで諦めた)が、斜め前の席の人が最後までめげずに声を出し続けていて、こんなに熱心なファンが名古屋にいるとA.B.C-Zメンバーに教えてあげたくなった。上から目線。
帰りの新幹線の中で見かけたネット記事について
翌日、帰りの新幹線の中でスマホいじっていたらたまたま『ジャニーズのアンコール事情』みたいな記事を見かけ、そこに
「A.B.C-Zファンは声出さないから、はっしーが『何でアンコールしないの⁈』と怒った」
という感じの記述があったのだが、今は声を枯らさんばかりにコールする人多いし、何なら最後まで声張り上げてもA.B.C-Z出てこなったりすると、ここで反論したい。
A.B.C-Zについてはそういういかにも不人気でネガティブなイメージの書き方をするメディアも多いけど、確かに他のグループよりファンクラブ会員数が少なかったり歌番組に出る機会が少なかったりするかもしれないけど、パフォーマンスの素晴らしさ、会場の熱量の凄さについても触れてほしいなぁと思う。
結論
東京で見ても神奈川で見ても愛知で見ても、A.B.C-Zコンサートは最高だった。
どこで見ても最高なので、次からは地元でもいいかな…という気もする。
神奈川公演開催のほど、よろしくお願いいたします。できれば横浜アリーナで。
あと、遠征のついでだと何だかんだ疲れがあってそんなにアクティブに観光できないことも分かったので、もし次回遠征することがあった時には、そのあたりを考慮したスケジュールを立てたいと思う。
次回も名古屋に遠征するとしたら、『デルサタ』で塚ちゃん・はっしーが紹介していた佐久島とかスーパー銭湯とかふくろうカフェとかにも行ってみたいので、2泊3日くらいの予定にしようかな。