青島 feat. 五関晃一の魅力を語りたい
『ぼくらのショウタイム』という作品
人によって見方は様々だと思うが、この作品は濱口Pが発言していたように
「A.B.C-Z全員が協力して、ひとつのことを成し遂げる」
ということに主軸を置いた王道アイドルドラマであると思う。
ドラマ制作のきっかけになったテレビ番組『デルサタ』をフィーチャーしているのでお仕事もの・業界もののようにも見えるし、喫茶店のおばちゃんや桃父の絡んだ人情ものと捉えることもできるが、あくまでそれらはスパイス程度で、「5人が活躍するかっこよい姿を見せる」というテーマが根幹にあると思う。
なので、ストーリーの多少の矛盾や急展開、ご都合主義には目をつぶってA.B.C-Zのかっこよさを堪能するのが、本来の楽しみ方なのではないだろうか。
いや、ストーリーも十分楽しみましたけども。
オムロバットのシーンのスピード感とかよかったし。
まぁそんなわけで、映画館に3回行ったわりに表面的なものしか見ていないわたしの、主に五関さん演じる青島についての感想を書いていきたい。
青島の主人公性
ドラマ内でのポジション、そしてセリフ量で言えば、はっしー演じる赤木が圧倒的に主人公である。
しかし、性格もバックグラウンドも違うメンバーがそれぞれの役割を果たす、ありがちな言葉で言えば「全員が主役」な作品であり、その中でも五関さん演じる青島という人物が一番主人公っぽいキャラのように思えた。ザ・ファンの欲目。
赤木は、周囲の押しが強さからなし崩し的に協力することになってしまう、ジャンル分けするなら巻き込まれ型主人公である。
本人は積極的に関わろうとせずとも周りが放っておかない、ギャルゲーの主人公によくいるタイプだ。
それに対し、五関さん演じる青島は自らが積極的に動いていく王道主人公である。
一見クールで真面目な警備員で、実際黄原(塚ちゃん)が『デルサタ』の中継に映り込もうとした時には真っ先に現れて阻止しているが、その行動の理由を知ると一転して協力的になり、警備的に大問題だろう行動でも躊躇しない。
むしろ、イヤそうにしている赤木まで巻き込んでいくスタイルは、飄々としているから気付きにくいが、まさに熱血系主人公の行動である。
あるいは、巻き込まれ型主人公をトラブルに誘い込むギャルゲーのヒロインかもしれない。
また、赤木は最初は受身だったがだんだんと自分の意志で行動するようになる、物語を通して成長していく主人公だが、青島は最初から(見た目では分からないが)やる気MAXで正義感に燃えている、最後までブレないで、これも王道の主人公タイプである。
そんなわけで、わたしは3回目の鑑賞の時は完全に青島を主人公だと思って観ていた。
青島のかわいさ
そんな行動力と初志貫徹の意志に、属性的には素直クールに近い性格を併せ持っている青島は、知的クールキャラっぽい外見に反して発言がかなりストレートだ。
「困っている人がいたら助けるのが当然です」
とか
「あなたは冷たい人だ」
とか
「わたし、青島の夢はヒーローになることですから」
みたいな熱い感じのセリフを平坦なトーンで言うのがたまらなくかわいい。
あと、クールにボケるところもかわいい。
手話でメッセージを伝えることを提案する時に投げキッスを入れ込むところとか、ひまわりの探している時に小紫に小道具を投げつけるところとか。
あと、濱口さんの楽屋入りをエレベーターのボタン連打で阻止するところも、コントみたいでかわいい。
他にわたしの好きなシーンは、お天気カメラの映像をアップにするため腕が攣った小芝居をするところと、清掃中に空を眺めて「とうっ」ってジャンプするところなのだが、どちらも青島のかわいさが爆発している。
青島のファッション
青島のファッションを語る上で外せないのが眼鏡だろう。
本人の真面目そうな雰囲気と、シャープな印象を与えるスクエア型眼鏡が非常にマッチしている。マッチさん。
わたしは今までいわゆるメガネ男子というものにまったく興味が無く、むしろ眼鏡掛けたくらいでキャーキャー言われるとか思ってんじゃねえよくらいに思っていたが、メガネ男子の良さが少し分かった気がした。
伊達眼鏡かはしなくていいけど、舞台やドラマで眼鏡をかけた役をまたやってくれたら嬉しい。
そして、その真面目な雰囲気に凛々しさをのが、ブルーの警備員用制服もよかった。
小柄で華奢なので「よくこの細さで屈強な塚ちゃんを抑えられたな!」とは思ったものの、制服姿がよく似合っていて、まるで本職の警備員さんのような馴染みっぷり。
さらに、全編を通して制服なのかと思いきや、白いタートルネックのシャツに厚手の青いカーディガンという私服姿も公開。
おしゃれというわけではないが、何てことないけどダサくならない絶妙なバランスと眼鏡との相乗効果が文化系男子っぽさを醸し出していて、すごくいい。
何なら青島の私服を見るために3回目見に行ったと言っても過言ではない。
もしまた劇場公開したら、青島の私服を見るためにまた行くし、DVD化されたらもちろん買う。
一言で表すならば
ここまで長々と書いたが、この気持ちを一言でいえば『萌え』である。
五関さんのことは好きだけど萌えとかそういう視点は持っていなかったので、意外と萌えキャラが似合うという意外な発見ができて大変満足している。
ちなみに、萌えを感じたのは青島だが一番共感したのは小紫だ。
わたしも職場でポジション的にお局なので、仕事できない(慣れてない)新人がぼーっとして(るように見え)てイラっとする気持ち、めっちゃ分かる。
まあ、わたしはチキンだからあんなに態度に出せませんけども。