天気予報の恋人
気象予報士アイドル
AKB48の武藤十夢さんが、気象予報士試験に合格したそうだ。
合格率5%強という難関資格な上、数年勉強を続け、何度かの不合格を経ての合格ということで、嬉しさもひとしおだろう。
最近、AKB関連のネガティブなニュースが多かったので、久しぶりにおめでたい話題でファンの皆さんも喜んでいることと思う。
武藤さん、ファンの皆さん、おめでとうございます。
ただ、このニュースに対して
「仕事の幅が広がる」
「天気予報の仕事もくるようになる」
「グループ卒業後も安心」
といったコメントが多く見受けられたが、果たして本当にそうなのだろうか。
資格は仕事に直結するか
わたしたちはすでに、気象予報士試験に合格したアイドルを知っているはずだ。
そう、ジャニーズJr.グループ・Snow Manの阿部亮平だ。
あべちゃんは2015年の試験で合格し、その後はジャニーズの先輩とテレビやラジオで共演する際にいじってもらったり出演舞台の劇場ロビーに自身の予報を掲示したりと気象予報士をウリにしているものの、テレビ番組のお天気コーナーを担当するまでには至っていない。
あべちゃんと同じ時期に、同じく気象予報士試験に合格したもう一人のJr.岸本慎太郎くんも同様だ。
合格時にはワイドショー等で取り上げられていたから、テレビ業界が気象予報士ジャニーズJr.の存在を知らないわけではないだろう。
テレビ番組の天気予報は気象情報会社と提携している場合がほとんどで、どこにも所属していないフリー気象予報士が入り込む隙はないが、ジャニーズという気象関係ノウハウのない事務所のあべちゃんや岸本くんも、気象予報士としてはフリーの人と大差ないのかもしれない。
二人が気象予報士として第一線で活躍するには、退所してウェザーマップとかに入社するかジャニーズが気象分野にまで手を伸ばすかのどちらかだろう。
武藤さんの場合も、AKB運営会社に気象方面のノウハウがあるわけないので、状況はさほど変わらないのではないか。
同じAKBメンバーの柏木由紀さんや大家志津香さんが情報番組のお天気を担当しているが、これはAKB枠ではなく多分ナベプロ枠だし、出演者が自分で予報する感じのコーナーでもないので、これをもって武藤さんもお天気枠で活躍できると判断することは難しい。
ただ、あべちゃんは最近『上智大学大学院出身、難関資格も取得したインテリジャニーズ』の触れ込みでクイズ番組で活躍しているので、武藤さんも『成城大学卒業、気象予報士試験に合格した才女アイドル』としてクイズやバラエティ番組に出演する機会は増えるんじゃないかとは思う。
そう思うと、直結するわけではないが、「仕事の幅が広がる」というのは間違っていない。
ただ、AKB卒業後も安泰かどうかは、気象予報士を足掛かりにアイドルとして知名度を上げる、知的キャラにシフトする、ウェザーニューズに入社する等、自身の方向性をしっかり定められるかによって違ってくる。
でも「むとうとむ」って名前も覚えやすいし、AKBで気象予報士というフックもあるし、トークが上手かったり天然でいじりやすい性格だったりしたら人気者になれそう。
宅建士・川島如恵留
わたしの推しであるTravis Japan・川島如恵留くんも、トラジャ唯一の知性派であり、国家資格である宅地建物取引士の試験に合格している。
宅建の合格率は15%ほどなので激ムズ難関資格ではないが、不動産関連の幅広い法律知識を身につけなければ合格できないし、不動産業に就く場合は必須の資格である。
ただ、それをアイドル業とどう絡めていくかが問題だ。
今のところ本業に直結していないとは言え、あべちゃん・岸本くん・武藤さんは今後テレビのお天気コーナーを担当する可能性はゼロとは言い切れない。
だが、宅建は単体でテレビ業界で勝負できるほどの強みはない。
まず、宅建を足掛かりにさらなる資格取得を目指していくことはマストだろう。
方向性として考えられるのは、まずひとつは、宅建で身につけた知識を活かして不動産・住宅関連の資格を取得すること。
趣味レベルを超えた特定知識に特化しているアイドルならば希少性も高いし、不動産鑑定士あたりを持っていたら芸能人のお宅拝見番組等で知識を発揮できそうだ。インテリアコーディネーターもよさそう。
あとは、ジャンルや難易度度外視で、とにかく数を増やす方向も考えられる。
100種類の資格を取りました!といえば響きだけでインパクトがあるし、所持資格関の内容次第で情報番組やバラエティ番組に出演する機会も増えそう。一点集中型よりも広く浅い知識がある方がクイズ番組で活躍できそうだし、仕事の幅は広がると思う。
もしくは、宅建を生かして不動産会社に就職しジャニーズを退所するパターン。
でも、そんなことになったらショックのあまりわたしの血圧が上がってしまうので、なるべく資格を100個取る方向でお願いします。