かつて『一平ちゃん夜店の焼きうどん みたらし団子味・あん団子味』という嘘みたいなカップ麺があった
というのを昨日更新するつもりだったが本当のことなので止めた
そもそも「エイプリルフールだから」と嘘をつくことに意味を見出せない。
はっとするような嘘やすごくおもしろい嘘、嘘サイトの作り込みがしっかりされているのならいいが、ただ適当に「髪切りました~☆」とか「結婚します!」とかつまらない嘘つくくらいなら本当に髪切れ!結婚しろ!
ハッ!すみません、美容師とウエディングプランナーの霊に憑依されていました。
そんなわけで当サイトは、『予想や不確定情報、妄想は書くが嘘は書かない』をモットーに運営しております。ていうか、不確定情報も書くなよ。
それはさておき、『一平ちゃん』のこと
北海道出身のわたしはカップ焼きそばといえば『やきそば弁当』(東洋水産)に慣れ親しんでいたが、現在は神奈川県民のため簡単には買えず、かれこれ20年近くカップ焼きそばジプシー生活を送っている。
『20年』って言葉にすると長くて重いですね。びっくり。
今も湯切りしたお湯でスープを作れるお得感のある『やき弁』を超えるカップ焼きそばにめぐり合えないまま、スーパーで目に付いたカップ焼きそばを食べる日々を送っている。
『一平ちゃん 夜店の焼きそば』も、何となく目に付いて買って食べたカップ焼きそばのひとつだ。
明星食品から発売されている『一平ちゃん』は、マヨネーズが添付されているのが特徴だ。焼きそばにマヨを和えることでコクのある味わいが楽しめる。
そんな一平ちゃん、時に頭がおかしいとしか思えない限定商品を出すことがある。
『一平ちゃん 夜店の焼きそば チョコソース』『ショートケーキ』や『焼きうどん いなり寿司』といった常軌を逸するクレイジーな商品を生み出してきた。たとえるなら、カップ麺界の戸塚祥太である(?)。
そんなとっつー的カップ麺『一平ちゃん』に、2018年9月、意味の分からない限定商品が誕生した。『一平ちゃん 夜店の焼きうどん みたらし団子味』『同 あん団子味』である。
お月見の定番 "お団子" をイメージした、甘じょっぱさが後を引く、和スイーツ感覚の斬新な焼うどんです。今回、一平ちゃんの代名詞“マヨ”ではなく、それぞれ「特製みたらしソース」、「特製あんこソース」を別添しました。
お月見用の商品なら月見うどん的な方向にするとか、秋が旬の食べ物を具材に使うとか、何か他に無かったのだろうか。
などと文句を言いながらも意外と美味しかったが、ネットで見たら「マズい」と言っている人が多かった。
今まで黙って耐えてきたが、新年度になったことだし、少数派としての意志を発信していくという今までの自分になかった新しいことに挑戦しようと思う。まぁ『一平ちゃん』でマイノリティを主張しなくても、A.B.C-Zファンを公言している時点で結構マイノリティなんだけど。
しかも、もう販売終了している商品だけど。
一平ちゃん 夜店の焼きうどん あん団子味
紺地のウサギ柄がシックでおしゃれなパッケージ。
調味料は液体ソース(青い袋)、あんこソース(紺色の袋)、ふりかけ(白地に赤ライン)の3つ。
お湯を注いで5分。
(左)あんこソース (右)液体ソース
液体ソースは醤油ベースだが、甘みがあってバター風味のこってり味。液体というわりにはドロっとしてる。
あんこソースはソースだと思うと甘いが、あんこだと思えば塩気がある。塩を効かせたこしあんみたいな感じ? ちなみに、聞かれていないがわたしはつぶあん派です。
液体ソースを投入。この段階で結構味が濃そう。
あんこソースも投入。ソースが重たい。
ゴマと小豆パウダーのふりかけ。袋を開けた瞬間、すごく甘い香りが広がった。
麺だけで食べたらもっちりしていて食べ応えがある感じだが、さらに重たい調味料が加わってどうなるんだろう…
全体的に黒く染まったうどん。
いただきます。
で、いろいろな方のレビューを見ると「甘すぎる」とか「クドい」、何ならはっきり「マズい」という人が大半だったが、わたしには美味しく感じられた。
まあ、わたしは「塩味や辛味は控えめでいいけれど、甘味に関しては甘ければ甘いほど正義」という狂った味覚の持ち主なので、まともな味覚を持った他のレビュアーの皆さんとは前提が違うのだが。
こってりしている液体ソースに甘いあんこソース、さらに小豆パウダーとゴマのふりかけにより、醤油のしょっぱさや香ばしさ等が消え、ほぼ甘みのみで構成されるカップ麺。なかなか珍しいのではないだろうか。
あんこ味のうどんではなく、たしかにあん団子っぽく感じられるのは、ふりかけの小豆パウダーが麺に絡まってよりもちっとした食感になるのと、ゴマの風味が和菓子っぽさをかもし出すからだと思う。
『一平ちゃん 夜店の焼きうどん みたらし団子味』
白地にウサギ柄で、かわいらしいパッケージ。
調味料は、みたらしソースと液体ソースの2つ。
何となく、作り方を撮ってみました。
お湯を注いで5分待つ間に、調味料を見てみましょう。
液体ソース。みたらしの液体ソースよりサラッとしてる。甘味のある醤油ダレに魚介っぽい風味が漂う。
みたらしソース。もったり重たい。まんまみたらしのタレの味なので、このままお団子にかけたい。
液体ソースだけ和えた状態。薄味が平気な人だったらこれだけで食べても美味しいかも。わたしも塩味に関しては薄味オッケーなので、十分美味しかった。
みたらしソースも和えた状態。
いただきます。
匂いだけなら完全に和菓子のみたらし団子味だが、ネットのレビューでは「みたらし味の再現度は高い」とか「まだ食べられる」、「あん団子よりはマシ」といった意見が多いようだった。わりと好意的な意見といえなくもない。
確かに、味はみたらし団子そのものだった。
『あまじょっぱいうどん』ではなく『みたらし団子味』に仕上がっているのは、みたらしソースだけではなく液体ソースも併用することでうどん全体に味が絡まりやすくなり、より完成度の高くなっているのではないだろうか。
麺はあん団子と同じものだが、あん団子の方がお団子っぽいもっちりした食感を強く感じたので、やはりふりかけパウダー効果かと思うが気のせいかもしれない。
どちらも美味しかった
「途中で箸を置きそうになった」とか「人類にはまだ早い味だった」とか言われているが、わたしは5分で完食できた。
なんで皆まずいとか言うの? 美味しいじゃん。
自分と他者の味覚の乖離について不安を感じなくもないが、特別ゲテモノ好きでもないので、多分何でも美味しく食べられるタイプなんだろう。そう信じたい。
「みたらしの方がマシ」というのが多数派のようだが、わたしはあん団子の方が好きだ。
あん団子の方が食感がもっちりお団子っぽい気がしたのと、あん団子の方が甘いから。
中途半端に甘くするくらいならとことん甘くしてやろうという気概が感じられ、その心意気やよし!と思うのだが、まあ少数派であることは認める。