オ夕工ノレ☆ブログ III

オタクOL、略してオ夕工ルのブログです。

2月20日の日記

多喜二忌

日本のプロレタリア文学の代表的作家・小林多喜二特高警察による拷問の末亡くなったのが、1933(昭和8)年の今日だったそうだ。享年29。

わたし自身、お嬢さんかズベ公かの2択だったらお嬢さん育ちで、ブルジョワかホームレス生活かといえばブルジョワジーなものですからそんなに小林多喜二に興味はないのですが、ちょっと接点があるのです。

ところで、最近『ズベ公』って聞かないけれど今の言葉で言うと何になるんだろう。ビッチ? スケ番? スケ番も死語?

小林多喜二 - Wikipedia

小林多喜二は幼少期から20代半ばまでを北海道・小樽で過ごしているのだが、わたしも多感な小学生の時を小樽で過ごしたのである。めっちゃ薄い接点。

作家、しかもそのジャンルの中心的人物ということもあって、何か高尚な感じがするから小樽内ではもてはやされていて、プロレタリアの意味も分からぬ小学生にも小林多喜二の名はそこそこ浸透していたように思う。

でも、確かに小林家は裕福な家庭ではなかったようだけれど、樽商出身で拓銀勤務って小樽じゃ結構なエリートだと思う。プロレタリア仲間に「『蟹工船』とか言ってっけど、お前銀行員だべや!」っていじられなかったのだろうか。

今となっては拓銀も破綻してなくなったし、拓銀で勤め上げる安定を捨て社会の構造の歪さを訴えるためにプロレタリア文学に身を投じた小林多喜二の生き方は、ある意味先見の明があったといえるのかもしれない。

蟹工船といえば

「『おい、地獄さ行ぐんだで!』からはじまる、小林多喜二の小説は?」

というクイズ問題でお馴染みだが、何だったら

「『おい、じご」

「ピンポーン!(←回答ボタンを押す音)蟹工船!!」

と答えられるくらい馴染んでいるのですっかり読んだことがあるつもりでいたが、あらすじを見てみたら全然ピンとこなくて、実は冒頭を知っているだけで読んだことがなかったということに最近気付いた。

死ぬまでに読んでおきたい。

あと気になるのが、『蟹工船』で検索すると2番目に海鮮料理屋さんがヒットすること。

カニを食べるお店に、カニを漁獲して缶詰に加工する劣悪な労働環境の船の名前なんてよく付けたな。

裕次郎

小樽ゆかりのもうひとりのスターに挙げられる石原裕次郎は、海運会社に勤めるお父さんの仕事の都合で3歳から9歳まで小樽で過ごした。

ゆかりの人物であることは否定しないけど、3歳から9歳まで住んでた街のことなんてそんなに覚えてなくない? 湘南育ちというのはよく聞くけど、小樽についてはそんなに触れられてないし、小樽の人以外気にしてないと思うんだよね。

わたしは年代的に生前の裕次郎にさほど馴染みがなかったので「言うほど小樽と関係ないじゃん」と思ったものだが、裕次郎世代の人たちには自分の地元に住んでいたことがあるというだけでも嬉しいものなのかもしれない。

まぁわたしも、何だかんだいって石原裕次郎記念館石原プロワールド・西部警察に行きましたけども。

特に、石原プロワールド・西部警察舘ひろしのライダースーツが展示されていたり、渡哲也のヘルシーソフトクリームが販売されていたり、大変楽しかった記憶がある。今は残念ながらどちらも閉館しているが、いつかどこかで、また渡哲也のソフトクリームを食べたいものである。

あと、関係ないのだが小樽には『洋菓子の館』という老舗ケーキ屋さんがあり、石原軍団ファンの人のWebサイトの小樽旅行レポートを読んでいた時に、

「舘のケーキ」

という表記を見かけて、舘(たち)じゃなくて館(やかた)だよ!と教えてあげたくなったことがある。まあ字面が似ているし、石原軍団ファンなら間違ってしまってもしょうがない…のか…?

そして今調べてみて、館は一度経営破綻して、今はかつての職人たちを中心に『館ブランシェ』として再オープンした別会社らしいことを知った。

裕次郎関連の観光施設は閉館し、館のケーキも倒産するとは世知辛い…

それもこれも、拓銀が破綻したせいで北海道が不景気になったからだ。

拓銀の破綻はかれこれ20年前だから、2013年の館の破綻には関与していないだろうが、1999年開演・2001年閉園の石原プロワールドは関係あるかもしれない。

小林多喜二をクビにしたり、石原プロワールドを潰したり、拓銀罪深いな…

裕二郎

裕次郎といえば、かつては「裕次郎」というリングネームだった新日本プロレスのプロレスラー・高橋裕二郎選手を思い出す。

多分最初に「裕次郎」にしたのは覚えやすいように、とかだと思うが、わざわざフルネームの本名に改名したのは何でだろう?

フルネームから名前だけのリングネームにするのはKENTA(現ヒデオ・イタミ)とかいるし、野球でもイチローとか銀次とか由規とかいるけど、逆って珍しい気がする。