2月14日の日記
バレンタインデー
戦争で士気が下がることを懸念したローマ皇帝・クラウディウス2世によって婚姻を禁じられた兵士たちに祝福を与え結婚式を執り行っていたバレンタイン司祭が、命令に逆らったことで皇帝の怒りを買い、処刑された。
それが本日、バレンタインデーの起源といわれている。
恋人たちのために命を懸けたバレンタインを偲び、この日を恋人たちの記念日としたというのだが、ちょっと待ってほしい。
今日はバレンタインさんの命日なのに、皆浮かれすぎではないだろうか。
クリスマスだったらキリストの誕生日だから
「メリークリスマス!」「イェーイ!!」
というノリでいいと思うが、命日(しかも死因は処刑)に
「ハッピーバレンタイン!」「うぇーい!!」
はダメだろう。
なので、バレンタインはもっと厳かに、しめやかに行っていくべきだと思う。
カップルデートプランがどうしたとかインスタ映えするイベントがどうとか、それが本当にバレンタインに必要なことなのか皆考えてみてください。
でも、もっとバレンタインさんのことも考えてあげてほしいけど、バレンタインにチョコレートを贈ろう!と商機を見出したモロゾフだかメリーチョコレートだかはすごいと思ってる。
バレンタインの思い出
あれはまだわたしがmixiをやっていて、そこそこ人と交流を持っていた頃。多分2006~7年くらいだったろうか。
ちょうど今くらいの時期に、リアルの知人でマイミクシィだった人がこんな投稿をしていた。
バレンタイン用に、彼氏に手作りのチョコレートチーズケーキを焼きました☆
明日渡すのが楽しみ!
(自撮り&ケーキ画像)
今はどうだか分からないが、その頃はmixiといえば『あしあと機能』が名物で、日記を書いた後は『あしあと』と『コメント』をチェックするのが通例であった。
そして、あしあとを付けたのにコメントを残さない人間は犬畜生にも劣る「踏み逃げ野郎」として罵られてしまうため、そんな薬にも毒にもならない日記でもあしあとを付けてしまったからにはコメントをつけなければならなかった。
知人は特に必要性を感じない自撮り写真を頻繁に日記に載せては300人以上いるマイミクシィたちに「○○さん、かわいいですね!」とコメントを付けさせるという当時だったらネットアイドル、今でいう地下アイドルみたいなことをしていて、わたし一人くらい踏み逃げしても気付かないかな? とも思ったが、念のため苦し紛れに一言コメントを書いた。
「美味しそう! レシピ気になるー」
と。
そんな知人は付いたコメントすべてにコメント返しをするというめっちゃサービスのいいネットアイドルだったため、「かわいい」「彼氏は幸せものですね」といった100件近く書き込まれたすべての似たようなコメントにひとつずつ返信をしていた。
だが、わたしの当たり障りないコメントへの返信だけは、日記のコメント欄ではなくメッセージ機能で個別に送られてきた。
レシピっていうか、無印のキットだよ☆
混ぜて焼けばいいからカンタンでおすすめだよ☆
キットを使ってお菓子を作るのはべつにいい。
ただ、何故それをコメント欄ではなくメッセージ機能で送ってきた。
その後しばらくして、わたしはmixiを辞めて彼女との付き合いはほぼ無くなったのだが、バレンタインが近付く度に彼女のことを思い出す。
風の噂でその当時の彼氏と結婚したらしいということを聞いたが、ご主人が
「バレンタインの時にくれたチーズケーキをまた食べたい」
とか言ってきたらどうするんだろう…と心配している。
余計なお世話だとは分かってる。
今のところあげる予定はないけれど、わたしは手作りはリスクが高いので人にあげるならデパートで買いたい派です。
昔のミスドのバレンタインドーナツ。マシュマロをチョコ生地ドーナツで挟んだやつ。
これと去年のトシヨロイヅカのシューショコラオレンジが、ミスドの歴代バレンタインドーナツの中で一番好き。
わたしのバレンタインの思い出、エピソード薄すぎるな。