2月12日の日記
ペニシリン記念日
1941年、イギリス・オックスフォード大学付属病院で初めてペニシリンの臨床実験に成功した日だそうだ。
ペニシリンといえば青カビから発見されたことでおなじみ、ドラマ『仁』で多用されることでもおなじみの世界初の抗生物質だ。
第二次大戦では多くの戦傷者を感染症から救い、今ある多数の抗生剤もその開発の礎にはペニシリンの発見があったと言っても過言ではなく、20世紀における偉大な発見のひとつに数えられる。
そんなペニシリンだが、よく青カビ発祥の物質を人体に使おうと思ったな。
いや、ワクチンだってウイルスの毒性を抑えたものを人体に投与してるし、青カビ発祥だからってガタガタ言ってはペニシリンに申し訳ないとは思う。
でも、頭では問題ないと分かっていても気持ち的に納得できないってあるじゃないですか。
菌類は特に。
納豆とかブルーチーズとか、よく食べる気になったもんだと思うよ。
あとキノコ。
前、庭に置いていたプランターからキノコが生えたことがあって、それからしばらく何となくキノコを食べるのに抵抗があった。
腐葉土の中に菌糸が含まれていることもあり、プランターからキノコが生えることは結構あることのようだが、いやこれ驚くよね。何事かと思うわ。
ネットという集合知があることに感謝した。
何の話だったっけ?
そうそう、PENICILLINだ。
PENICILLINとわたし
1992年結成のロックバンド・PENICILLINは、1990年代後半のヴィジュアル系ブームでスターダムにのし上がった存在だ。
バンド名の由来は、多くの命を救ったペニシリンのようにたくさんの人に影響を与える存在を目指したから…というのは嘘です。
上條淳士のマンガ『TO-Y』に登場するパンクバンド『ペニシリン・ショック』から名付けたそうだ。
わたしはヴィジュアル系バンドブームにそこそこ踊らされた人間でPierrotとかMALICE MIZERとか好きだったが、PENICILLINといえば『ロマンス』くらいしか知らない。
そんな浅い知識しか持っていないが、このバンド名の由来を聞いた時一気に親近感を持った。
なぜなら、私は『TO-Y』が好きだったからだ。
少年漫画誌『少年サンデー』掲載作品だというのに、アイドルやバンドとしての夢あふれるサクセスストーリーではなく、芸能界の悪意にさらされながらも自分を貫くトーイの姿を描いたところに衝撃を受けた。
わたしはリアルタイムで読んだ世代ではないが、これって連載当時は読者の皆さんはどういう反応だったんですかね? もしかして;打ち切り?
ヒロイン・ニヤとの関係も単純なハッピーエンドではないけれど、離れていてもトーイが歌う限りつながっていく…といった感じの少しほろ苦いながらも希望を感じるエンディングですごくよかった。
ニヤというキャラクターも、少年漫画のヒロインとしては異色だったけれど、とてもかわいくて魅力的だった。
あれ?何の話だったっけ?
そうそう、ペニシリンね。
『TO-Y』からバンド名を付けるなんて、多分わたしとPENICILLINは気が合うな、と思っている。ただ今のところ、それを確かめる方法はない。
あと、PENICILLINのいいと思うところは、ヴィジュアル系ブームが落ち着いたあたりで活動休止したり解散したりメンバーチェンジしたりするバンドが増える中で、脱退メンバーがいるものの、基本的にメンバーは変わらず27年活動を続けているところだ。
O-JIROとか不思議ちゃんっぽいファッションだったけど、今どうなってるんだろ~と思ってTwitterを見てみたら
PENICILLIN O-JIRO (@peni_ojiro) | Twitter
不思議ちゃんを維持したままおじさんになった感じだった。
それでは聞いてください、PENICILLINで『ロマンス』。
各メンバーのソロプレイ時の背景の効果に時代を感じる。