趣味のこと〜ホストクラブと執事喫茶とコマさん
執事喫茶とわたし
かれこれ15年前くらいに執事喫茶にはまったことがあった。
出かけるときに母に行き先を告げたところ、
「そんなあやしいところに行くだなんて! ボラれるからやめなさい!」
と止められたが、その時わたしは確かこう答えた。
「多少ボラれたって、ホストクラブよりは安いから大丈夫!」
と。
そう、わたしが何かにお金をかける時の基準は『ホストクラブに通うよりお金がかかるかどうか』なのだ。
もちろんボラれなかったし、ホストクラブの初回料金くらいですんだ。半年に1回程度の割合で2年弱通った(執事喫茶的には『帰宅した』)が、なかなか予約とれないし、自分がお嬢様としてちやほやされるのがおもしろいだけだからむしろメイド喫茶でよくない? と思い始めたら途端にめんどくさくなり、足を洗った。
特定の執事が好きで通いつめたとしたら、トータルで本指名したホストの誕生日イベントくらいの出費にはなったかもしれない。
沼にはまる前にやめられてよかった気もするし、もしかしたら執事喫茶の真髄を味合わずに終わってしまったのだろうかと惜しい気もしている。
着ぐるみコマさんとわたし
2014年12月に『妖怪ウォッチ』の映画が公開されたとき、地元ショッピングセンターの映画館がコマさんと一緒に写真を取れるイベントを開催した。
もちろん集まった人たちの多くは小さなお子さんのいる親子連れ。
そんな中、アラサー独身もちろん子ども無しのわたしもそこにいた。当時、きっかけが何だったか忘れたが妖怪ウォッチをうっかり見てしまい、そこでコマさんのかわいらしさにやられてしまっていたのだ。
恥を忍んで列に並び、コマさんと写真を撮った。
子どもたちはコマさんに抱きついたり触ったりして楽しげに撮影していたが、いい大人のわたしはそんなことできず、ただコマさんの横に並んだ状態で係員の方に写真をお願いした。
「じゃあ撮りますよ~」
と係員さんが声をかけてくれた時、気を使った(?)コマさんがそっとわたしの手をつないでくれた。
ふぁっ?! ってなるよね。突然手をつながれたら。
全然動きを予想していなかったためびっくりしたのもあるが、アラサー干物女として生きてきたわたしは肉体的接触に弱かったのだ。
恋に落ちたと言っても過言ではなかった。
妖怪ウォッチを毎週録画する日々はそこから始まった。
だんだん飽きてきても惰性で見続けたが、コマさんの(というか妖怪全体の)キャラ変により思い残すことなく卒業することができた。
かわいかったコマさん、さようなら…
勢いで買ったぷくぷくシールは今も手元にある。
今にして思うと、妖怪メダルに手を出さなくて本当によかった。
ジャニーズという趣味
以上を踏まえて、ジャニーズという趣味について考える。
A.B.C-Zへの出費はファンクラブに入りリリースされたCD、DVDを購入し年1〜2回コンサートに行き、時に出演舞台を観に行ったりといったものだが、オラオラ系ホストに入れあげて貢ぐよりも全然お安いはずだ。
今東京ジョイポリスでA.B.C-Zコラボイベントが開催中だが、ジョイポリスでジョイする費用など、ドンペリニヨンと比べればシャンメリー程度のものである。
それに、わたしがお金を落としたことでえびの活動が上向くなら、わたしが執事にちやほやされるよりもずっと有意義だ。
ただ、手をつだぐだけでコマさんにすらときめくチョロいわたしが、生身のアイドル相手にガチ恋してしまうのではないかという懸念はあったのだが、これは杞憂に終わった。
3rdシングル『Reboot!!!』リリースの際ハイタッチ会が開催され、それに参加したが、恋には落ちなかったのだ。
疲れている中、延々と続くファンのベルトコンベアーに笑顔で対応する彼らは何と立派なスターだろうかと、ときめきよりもむしろ尊敬の念が湧いたのだ。
5時間待ち地獄のハイタッチ会でそんなテンションになれなかったというのもあるが、たとえ30分待ちで済んだとしてもガチ恋に落ちることはないだろう。
彼らは愛すべきスターであり、素晴らしいパフォーマーであり、皆のアイドルだから、わたし一人のものにはならないのだ。百年先まで続くエンターテイメントの道を邁進してほしい、ともはやジャニーさんの気持ちに近いかもしれない。
じゃあコマさんはお前一人のものになると思ったのかよ、と問われたら、それはわたしにも分からない。
ちなみに、こちらはハイタッチ会参加者に押されたスタンプ。当時は極限状態で気にしていなかったが、よく見たら五関カラー!
つまり、ジャニーズを趣味にするのは経済的にも精神的にもよいんじゃないですかね、ということです。
遠征とかたくさんする人だと、その限りではないかもしれない。
あと、散々ホストクラブ言ってるけど、行ったことは一度もない。